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zoom RSS 電子工作用の半田鏝を10年ぶりに買い替えた

<<   作成日時 : 2014/07/03 15:45   >>

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電子工作でしか使わない半田鏝は、故障して使えなくなるまで買い替えるなんて事はないだろう、と思い乍らも、
半田付け作業をする度に、今度こそ買い替えよう、と使い難い鏝先を見ながら一人で愚痴っているのだ。
秋葉原に出かける度に、店先に並べられたいろいろな半田鏝に目がいってしまう。今までに一体どれだけの半田鏝を買ったのだろう。買っては捨てるという繰り返しではあるが、 今手元に下の写真の様な鏝が2本ある。よく見ると、2本とも同じメーカーだった。

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買ってみて以前に買ったものと比較すると大して変わり映えしない鏝であることに気が付く始末だ。
一見使い易いと思ったのだが、やはりなぜか満足しないのはなぜだろう。あれからまた10年が経過した。
この歳になっても電子工作大好きな人間である。
つい、最近の事、半田鏝に関するウェブサイトが目に付いたので読んでいく内に、食指が動くような鏝の宣伝が目に付いた。それは半田付けを専門にする人が読者に進める鏝の宣伝だった。いくら腕が良いからと言っても、鏝が悪くては半田付けは上手には出来ないというのだ。
諺にある「弘法筆を選ばず」とはいうが、物理的な内容の良し悪しを評価する半田付けは、筆の世界とは比較のしようがない。字の評価は、形や判読の範囲を逸脱してないかどうかなど、芸術性を加味した内容になるだろう。しかし、半田付けは接続する部品同志が半田を通して電気的に、且つ強度的にうまく繋がってるかどうかが問われる話だ。
更に、熱を加えて溶けた半田で部品同志が接続された結果として、その部品が物理的にどう変化したかも問われるのだ。
部品の熱による変化が最も大きな要素となる。半田は200度近くて溶ける。接続する部分は半田が溶ける以上の温度でなければうまく溶けない。温度を上げすぎると部品が先に壊れてしまう。考えれば考える程厄介な問題を含んでいる。経験的に今まではうまくいっていたのだろう。
私の場合は、真空管時代から半田付けを趣味の世界に取り入れていたのだが、半導体時代を迎えるとその温度管理の難しさに、否が応でも向かい合わなければならなくなって来たのだ。
あの古き良き時代の暢気な半田付けが懐かしく思われてならない。
今まで我々が使ってきた半田は錫63%、鉛37%で、融点は183℃だ。しかし、鉛が有毒であり、使用禁止になると、鉛フリー半田が推奨されるようになってきた。
鉛フリー半田の成分は、錫96.5%、銀3%、銅0.5%で、融点は、219℃となる。
この2種類の半田の呼び方を分かり易く区別するため、従来の半田を「共晶半田(きょうしょうはんだ)」と呼び、鉛フリー半田はそのまま「鉛フリー半田」と呼ぶそうだ。これらの2種類の融点の差が36℃にもなることを考えると、素人が趣味の範疇で半田付けをする程度ならば作業のし易い共晶半田で済ませるに限ると思っている。
融点の低い共晶半田を使うことにしよう。当然、銀や銅を使う鉛フリー半田の方が値段も高いに決まっているからだ。
兎に角、半田鏝を購入するのが先だ。何と言っても鏝先の温度コントロールが半田鏝側で出来る様になっているのだからこれは、大げさだが画期的な製品と言っていいだろう。

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温度コントロール用のツマミは通常の電子工作では370℃で良いらしいので指先で回転して設定すれば良いだろう。しかし小さなツマミなのでツマミ難いが、そう度々弄る訳ではないのでそこは我慢するしかない。この鏝には痒いところに手が届くような配慮がなされている。

画像
画像個人的な使用であれば必要のないことだが、半田付け作業を企業内で行う場合は、いろいろな仕事の内容毎に設定温度が異なる場合もあるだろう。
そんな時の為に不用意に温度変更が出来ない様に温度コントロールツマミを外して専用のロックキーを使って予め温度設定をしておく様にすることも出来るのだ。


画像 これがロックキーだ。
 

画像こて先は任意に注文できる様になっている。種類が多いのでどれが良いか選択に迷うところだ。適当に2、3本選んで半田の溶け具合を見るしかなさそうだ。私の場合は元々最初から付いてくるペンシルの様な先細のタイプとその先細の先端を斜めにカットしたようなタイプの2本を買ってみたが、結果はこれから試してみるしかないようだ。
ただ、温度上昇時間だけは、計ってみた。余りにも早く360度まで上昇したので驚いた。コンセントに挿し込んで
ストップウォッチをONして僅か40秒でLEDが点滅を始めた。明日から半田付けを試してみることにしよう。

その前に、半田付けで大事なのは鏝先が汚れてたままでは半田付けが上手に出来ないのだ。
鏝先の汚れを鏝先クリーナーで常に綺麗に保つことに努めなければならない。クリーナーにはいろいろなタイプがあるが、その一つを紹介しておこう。  
画像 これは近くの東急ハンズで買ったものだが、ホームセンタなどでも売ってるので余程気に入ったものを選ばない限り、何処で買ってもそんなに差がある訳ではないだろう。ただ、種類としては大別して、スポンジ製と、旋盤を使う時に出るカール状の切削屑の様なものの2種類がある。特殊な使い方でなければ、スポンジ製のものが良いだろう。スポンジと言っても台所で使うようなものではなく耐熱スポンジの様だ。

 
画像 買った時には厚みが3ミリ位のスポンジだが、蛇口から水を注ぐと厚みが10ミリ位に膨れ上がるので鏝先の掃除がし易くなるようになっている。  
   
画像  
更に、鏝先に残った半田や汚れが取れやすくなるように切り込みを入れると更に使いやすくなる。 

半田鏝その他いろいろな物の選択の仕方については、インタネットで検索すれば沢山の情報が得られるが、その一つを紹介しておこう。

http://www.handa-npo.com/knowledge/handakote.html  

さて、翌日、早速新しい鏝で半田付けを実際に行ってみた。プラグをコンセントに挿し込んで時間を計ると、設定値320度になるのに、かっきり30秒だった。
従来使っていた鏝は鏝先がまるで魚が黒焦げになった様に、酸化膜に覆われており、半田を弾くだけでなく半田の中のフラックスが一気に蒸発して焼けてしまうので、まともな半田付けは出来なかったのだ。
半田付けが終わってからも鏝先に半田がメッキされたように光って残っているので、次の半田付けがし易い。
今までの苦労し乍らの半田付けは一体全体なんだったのだろう。

「弘法筆を選ばず」とは、名人は道具の善し悪しなど問題にしない、という喩え だが、こと、半田鏝に関してはこのような喩え話は通用しないようだ。






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
shigeさんこんにちは。
うーん、半田鏝でそうもかわるのですか。
私はずっと一番上のgoodの青いのの60wと20wを使い分けていますが、初めて触った鏝がこれだから気にならないのかな?シェカら見るとgoodと白光と別れるようですが、う〜む、私は今ので何とかなるかな、もう少し短いのも昨今欲しくなってきましたけれどもね。
北斗(ココロと機械の家主)
2014/08/04 10:25
北斗さん、こんにちは良いニックネームですね。電気ではなくライターの様な充填したガスを燃やして使う鏝もあるんですね。youtube でハムオペレータがシグナルジェネレータの接続を変更するのに使ってましたが、驚きました。いろいろなものがあるんですね。
shige
2014/08/04 12:08

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